【札幌発 遠く離れた母がリホーム詐欺に!】高齢者の詐欺と行政書士の見守りサービスについて 札幌の行政書士やっくんが解説

本日は高齢者の詐欺とお一人様のための行政書士の見守りサービスについてお話します。

この春から新生活が始まり、早いもので3ヶ月が経ちましたね。新しい環境には慣れましたでしょうか。転勤などで地元・札幌を離れ、遠方で忙しい日々を送られている方も多いかと思います。

しかし、遠くに身を置いているからこそ、札幌に残してきた高齢の親御さんのことが、ふとした瞬間に心配になることはありませんか?

「元気にしているだろうか」

「変なトラブルに巻き込まれていないだろうか」

今回は、まさにそんな不安が現実になってしまった、大阪在住の長男・タケオさん(仮名)とお母様の実話をもとに、高齢者を狙う悪質な詐欺の実態と、私たち行政書士が提供している「見守りサービス(見守り契約)」の重要性について、詳しく解説していきます。

札幌に親御さんを残して遠方で暮らす皆さん、ぜひ最後までお読みいただき、大切なご家族を守るヒントにしてください。

目次

「住み慣れた札幌がいい」と言った母が、まさかのリフォーム詐欺に…

まずは、札幌市出身のタケオさん一家のお話をご紹介します。同じような状況にある方は、決して他人事ではないと感じられるはずです。

札幌に一人残したお人よしの母

タケオさんはこの春、会社の転勤辞令により、奥様と一緒に札幌から大阪へ引っ越しました。

タケオさんのお父様は3年前に他界されています。お父様はある程度の財産を残してくれたため、札幌の実家で暮らす70代後半のお母様は、経済的には不自由なく暮らせる状態でした。

もちろん、タケオさん夫婦も「一緒に大阪へ行こう」と何度も提案したのです。しかし、お母様は「お父さんとの思い出が詰まった、住み慣れた札幌がいい。お友達もたくさんいるしね」と頑なでした。お母様はまだまだ足腰も丈夫で元気。介護施設に入るような状態でもありません。タケオさん夫婦は後ろ髪を引かれる思いで、札幌を後にしました。

実は、北見市にはタケオさんのお姉さん夫婦が住んでいます。しかし、同じ北海道内とはいえ、北見から札幌までは車や特急で片道4時間以上かかります。お姉さん夫婦も仕事や家庭があり、頻繁に札幌の様子を見に行くことは物理的に不可能でした。

そして、タケオさんが何よりも一番気がかりだったのは、お母様が「呆れるほどのお人よし」で、誰の言うことでもすぐに信じてしまう性格だということでした。

突然のSOS電話「雨漏りが止まらない、業者と連絡がつかない」

大阪での生活が3ヶ月を過ぎたある日の夜、タケオさんのスマートフォンにお母様から電話が入りました。画面を見るとお母様からですが、受話器から聞こえてきたのは、今にも泣き出しそうな、ひどく沈んだ声でした。

お母様の話を整理すると、驚くべき事実が発覚したのです。

① 突然の訪問

約1ヶ月前、自宅に見知らぬ業者がやってきて、「近くで工事をしている者ですが、お宅の屋根のトタンの塗装が剥げて錆が出ていて、強風でトタンが飛ばされたり、大雨による雨漏り、冬期のすが漏れの危険性があります。今ならキャンペーンで安く直せます」と言われた。

② 繰り返される追加工事

お人よしのお母様は業者を信用し、まずは約100万円という見積もりで屋根の修繕工事を契約した。しかし、工事が始まると「ここも痛んでいる」「防水加工をすると10年保証が付く」などと次々にオプションを勧められた。

③ 高額な支払い

断りきれないお母様は言われるがままに契約書にサインしてしまい、最終的な請求額は

450万円に膨れ上がってしまった。お母様は「プロが言うなら仕方がない」と、2週間前に全額を指定口座に振り込んで支払いを済ませていた。

④ 発覚と音信不通

ところが昨日、札幌でまとまった雨が降った際、なんと今まで一度もしたことがなかった「激しい雨漏り」が発生。慌ててお母様が業者の名刺にある連絡先に電話したものの、「現在使われておりません」というアナウンスが流れるか、呼び出し音が鳴り響くだけで一向に繋がらない。

話を聞いたタケオさんは血の気が引く思いでした。これは典型的な「点検商法(リフォーム詐欺)」です。ずさんな手抜き工事をされた挙句、お金を持ち逃げされた可能性が極めて高い状態でした。

「まさかうちの母が…」とタケオさんは激しいショックを受け、すぐにでも札幌へ飛びたい気持ちでしたが、平日は仕事があり動けません。北見の姉に連絡してもすぐには動けず、遠く離れた大阪の地で、タケオさんは強い無力感と不安に苛まれることになったのです。

※ 本記事の物語は、高齢者を狙った様々な詐欺をご理解いただくためのフィクションです。登場する人物や家族構成、エピソードなどはすべて架空のものであり、実在の特定の人物やご相談事例とは一切関係ありません。特に近年一人暮らしの高齢者をターゲットにした「リホーム詐欺」について、代表的一例としてより皆様に知って頂きたく物語として表現させていただきました。

    なぜ高齢者が狙われるのか?急増するシニア向け詐欺の種類

    タケオさんのお母様のように、経済的に余裕があり、一人で暮らしているシニア層は、悪質な詐欺グループや業者にとって「格好の標的」にされています。

    高齢者が狙われやすい主な詐欺の手口を整理しておきましょう。

    詐欺の種類主な手口と特徴
    点検商法
    (リフォーム詐欺)
    今回のケースです。「屋根や床下が痛んでいる」と嘘をついて不安を煽り、不要・高額な工事を契約させます。ひどいケースでは、わざと壊して写真を撮る悪質業者もいます。
    オレオレ詐欺・
    預貯金詐欺
    親族(息子や孫)を騙り、「会社の金をなくした」「急にお金が必要になった」などと電話をかけ、現金を要求したり、警察官や銀行員を装ってキャッシュカードをだまし取ったりします。
    還付金詐欺市役所や税務署の職員を名乗り、「医療費や保険料の過払い金(還付金)があります。今日が手続きの期限です」と言ってATMへ誘導し、言葉巧みに操作させて逆にお金を振り込ませます。
    送り付け商法(ネガティブ・オプション)注文していないカニなどの海産物や健康食品を突然送り付け、受け取ってしまった高齢者に強引に代金を請求する手口です。
    次々販売一度騙しやすいと分かった高齢者の情報を業者間で共有し(カモリスト)、別の業者が次々と布団や浄水器、投資話などを持ち込んで次々に契約させる悪質な手法です。

    高齢者が騙されてしまう3つの心理的背景

    ① 孤立と話し相手への渇望

    一人暮らしの高齢者は孤独感を感じていることが多く、親切そうに近づいてくる訪問業者や電話の相手に対して、つい心を許してしまいます。

    ② 子供に迷惑をかけたくない

    多くの親御さんは、「自分がしっかりしなくては」「遠くで働く子供に心配をかけたくない」という思いから、怪しいと思っても相談できず、自分で解決しようとして被害を拡大させてしまいます。

    ③ 情報不足と認知機能の変化

    最新の詐欺の手口に関する情報が届きにくく、また年齢とともに冷静な判断力が少しずつ低下していることに自分自身でも気づけないケースがあります。

    遠方の家族に代わって寄り添う 行政書士の「見守りサービス」とは?

    「遠くにいてすぐに駆け付けられない」「でも、親の暮らしと財産を守りたい」

    そんなタケオさんのようなご家族にとって、非常に心強い味方となるのが、私たち行政書士が提供する「見守りサービス(見守り契約)」です。

    1.行政書士の見守りサービスとは?

    行政書士の見守りサービスとは、お一人で暮らす高齢者の方と行政書士が正式に契約を結び、「定期的な訪問や電話連絡を通じて、体調面だけでなく、生活上の困りごとやトラブルの兆候がないかを確認するサービス」です。

    福祉のケアマネジャーさんや民生委員の方々も地域で見守りを行ってくれますが、行政書士の見守りは「法律・手続きの専門家としての目」を持っている点が大きな違いです。

    2.行政書士の見守りサービスが持つ「4つの強み」

    ① 最低月1回の対面訪問で、変化や違和感を見逃さない

    行政書士が最低でも月に1回、事前にお約束した上でお母様のご自宅を直接訪問します。「最近どうですか?」といった世間話をしながら、以下のようなポイントを専門家の視点でチェックします。

    部屋の中に妙な契約書や、見慣れない高額な商品(健康器具、布団など)がないか

    不審な業者や人物が出入りしている形跡はないか

    カレンダーに見知らぬ予定が書き込まれていないか

    言葉のやり取りで不自然さはないか(認知症の確認)

    ② 家族との「ホットライン」で近況を詳細にレポート

    訪問後、行政書士から遠方に住むご家族(今回のケースでは大阪のタケオさん)へ、お母様の様子をご報告します。

    「今日はお元気そうにお茶を飲まれていましたよ」「お庭の相談をされました」といった日常の様子はもちろん、「少し物忘れが増えたような気がします」「最近、リフォームのチラシを熱心に見ているようです」といった、認知症の初期症状やトラブルの前兆となり得る些細な変化も、包み隠さず共有します。これにより、遠く離れていてもタイムリーに実家の状況を把握できます。

    ③ 何かあったら 近くの行政書士が迅速に駆け付け、被害を未然に防ぐ

    これが最大の安心材料です。お母様のスマホや固定電話の横に、担当行政書士の連絡先を大きく貼っておきます。

    もし怪しい訪問業者が来たり、「屋根を直しませんか?」と言われたりした時、お母様が「今、近くにいる行政書士の先生に来てもらいますから」と言って当事務所に電話をくだされば、札幌の事務所から迅速に駆け付けることが可能です。

    悪質な業者は、背後に「法律の専門家」がいると分かった時点で、手出しを諦めて退散します。今回のタケオさんのお母様のような被害を、水際で未然に防ぐことができるのです。

    ④ 契約行為のチェックと消費生活センター等との連携

    万が一、ご家族や行政書士が気づかない間に怪しい契約をしてしまっていた場合でも、早期に発見できれば「クーリング・オフ(一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度)」の手続きを臨機応変に取ることができます。また、必要に応じて消費生活センターや警察、弁護士などと迅速に連携し、実務的な法務サポートを行います。

    将来への備え 認知症の不安が出てきたら「任意後見制度」へステップアップ

    見守りサービスを続けていく中で、もう一つ避けて通れないのが「認知症(判断能力の低下)」への不安です。

    元気なお人よしだったお母様も、数年経てば物忘れが多くなり、徐々に「お金の管理」や「複雑な契約行為」ができなくなっていく可能性があります。認知症になってしまうと、見守り契約だけでは本人の財産を守りきれなくなる(本人が騙されてサインしてしまうのを法律的に止められなくなる)ため、事前の備えが必要です。

    そこで当事務所が提案しているのが、「見守り契約から任意後見制度へのステップアップ」という流れです。

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    1.任意後見制度とは?

    任意後見制度とは、本人がまだ元気で十分な判断能力があるうちに、「将来、もし自分の判断能力が低下したら、この人に自分の財産管理や福祉サービスの手続きを代わりにやってもらおう」と、信頼できる人(後見人)をあらかじめ決めて契約しておく公的な制度です。

    2.移行型(ステップアップ)の安心ルート

    行政書士と最初から「見守り契約」と「任意後見契約」をセットで結んでおく、または見守り契約の途中で任意後見契約を公正証書で作成しておく方法を「移行型」と呼びます。

    ① 現在:元気な時期

    見守りサービスで適度な距離感を保ちながら、トラブルを防ぎ、信頼関係を築く。

    ② 将来:認知症の兆候が出た時期

    月1回の訪問で行政書士が「あれ?判断能力が落ちてきたな」と気づき、ご家族と相談の上、家庭裁判所に申し立てを行って任意後見をスタートさせる。

    ③ 任意後見スタート後

    行政書士が正式な「任意後見人」として、お母様の銀行口座の管理、施設の入所手続き、悪質な契約の取り消しなどを、法律的な権限を持って身の回りをサポートします。

    このように、元気な時から認知症になった後まで、切れ目なく一貫して同じ行政書士がサポートし続けることができるため、お母様ご本人にとっても環境の変化が少なく、非常に大きな安心感に繋がります。

      行政書士の見守りサービスに関する「よくあるQ&A」

      見守りサービスの活用を検討されるにあたり、よくいただくご質問にお答えします。

      警備会社の見守りサービス(緊急ボタンやセンサー)とは何が違うのですか?

      警備会社は「身体の安全(緊急通報・駆け付け)」、行政書士は「法律・財産・意思の安全(トラブル防止)」を守ります。警備会社様のサービスは、転倒して動けなくなった時や急病の際にセンサーが感知して駆け付けてくれる素晴らしいシステムです。一方で、行政書士のサービスは「悪質なリフォーム契約を結ばされそうになっている」「変な投資話に騙されている」といった、目に見えない財産的・法的被害を防ぐことに特化しています。そのため、両方を組み合わせて利用されるシニアの方も多くいらっしゃいます。

      母は「他人が家に来るのは嫌だ」と言いそうなのですが、説得のコツはありますか?

      「子供側の安心のため」というアプローチや、最初は「お茶飲み友達」として紹介するのがスムーズです。高齢の親御さんは「自分はまだ大丈夫なのに、子供から疑われている」と感じると頑なになりがちです。「お母さんのため」と言うよりも、「私が遠くにいて心配で夜も眠れないから、私の安心のために、札幌のお手伝いさん(専門家)にお願いさせてほしい」と伝えてみてください。また、最初の訪問時は私たち行政書士も「堅苦しい法律家」としてではなく、「世間話を聞きに来たご近所さん」のような柔らかい雰囲気でお伺いしますので、多くの方が2回目からは笑顔で迎えてくださいます。

      まだ認知症の症状はありません。それでも任意後見の相談は早いですか?

      いいえ、認知症になってからでは任意後見契約を結ぶことはできません。「元気な今だからこそ」相談する意味があります。任意後見制度は、あくまで「本人のしっかりした意思」に基づいて契約するものです。万が一、認知症が進行して判断能力が不十分になってしまうと、この制度は利用できなくなり、裁判所が後見人を選ぶ「法定後見制度」を利用せざるを得なくなります(その場合、見ず知らずの他人が選ばれる確率が高くなります)。「まだ元気だし、お人よしなだけ」という今の段階だからこそ、将来を見据えて契約の準備をしておくのがベストタイミングです。

      まとめ ~ 札幌のお母様を守るために、まずは「最初の一歩」を

      今回ご紹介した大阪のタケオさんのケースでは、幸いにも雨漏り発覚後すぐにタケオさんが動き、当事務所や関係機関が連携して被害の最小化と今後の対策に乗り出すことができました。しかし、支払ってしまった450万円を取り戻すのは容易なことではなく、お母様が受けた精神的ダメージ(自分を責めてしまう気持ち)は計り知れません。

      「うちの親に限って…」「札幌には姉もいるし…」と思っていても、遠距離の壁や日々の忙しさの間で、悪質業者は容赦なく高齢者の隙を突いてきます。

      大切なのは、「事件が起きてから後悔するのではなく、起きる前に守る仕組みを作っておくこと」です。

      札幌にお一人で住む親御さんをお持ちの遠方の皆様。

      年に数回しか帰省できず、実家の様子がわからない

      親が優しすぎて、誰でも信用してしまうので心配だ

      将来の認知症や介護、お金の管理に今から備えておきたい

      どんな些細な不安でも構いません。まずは「つしま行政書士事務所」まで、お気軽にご相談ください。遠方のご家族様からのオンライン(Zoom等)でのご相談や、お電話での問い合わせも大歓迎です。

      あなたが遠く離れた場所で安心してご自身の仕事や生活に専念できるよう、私たちが札幌の現場で、大切な親御さんの笑顔と財産を全力でお守りいたします。

      ■ 札幌での相続・遺言・身の回りのご相談なら

      札幌市東区の「つしま行政書士事務所」では、実家の相続手続きや、遺言書の作成に関するご相談を承っております。 40年間の企業法務・契約業務の経験とFPの視点を活かし、ご家族の想いを形にするサポートをいたします。初回相談は無料ですので、一人で悩まずに、まずはお気軽にご連絡ください。

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